焼付塗装 製缶フレーム メラミン

製缶フレーム

この商品は自動車関連の設備機械の製缶フレームの上に設置する鉄のベースです。

 

依頼内容

素材:スチール

寸法:1420×1380×t30

使用目的:製鉄時にできる黒皮のついた状態のままで会社の指定色塗装

使用場所:屋内産業機械の天板部・色目は色番合わせ・全面焼付塗装

検査:色のタレ・スケ、焼付硬化の確認

 

錆止め塗装をしてメラミン塗料で仕上げました。

素材は黒皮付きのスチールで大きさは1420×1380×t30の厚みのあるベースです。

スチールは製鉄所で作られる工程で黒皮が出来てきます。

黒皮はスチールの上にかさぶたみたいに、しがみ付いている状態になっています。

なので、剥がれやすく熱を加えると油ががじみ出たり、黒皮が剥がれたりします。

黒皮を剥がれなくするために黒皮を削るシカル加工やショットブラスト加工をすれば剥がれる問題は解決いたします。

但しコストがかかってしまいますので、黒皮付きのベースに塗装を施すときは洗浄脱脂に一番気を使うところです。

鉄ベラで表面の浮いている黒皮を削り塗装にふさわしい状態に手を加えていきます。

焼付塗装をすると熱でスチールと黒皮の間にある空気が膨張して剥がれの原因になります。

下塗りの段階で膜厚を付けて上塗りをすることにより、黒皮が浮いてくるのを少しでも抑えることが出来ます。黒皮が浮くか浮かないかは商品を拝見すれば、おおよそ判断がつきます。また、t30の厚みのある商品は熱が商品に伝わりにくく、焼付乾燥後も塗装面がベタ付いた状態になりやすいため、自然乾燥をします。当社は厚みのある商品を手掛けた実績があり、お客様から継続して依頼されています。

30年以上のお付き合いのあるお客様でよく知っていることもあり、図面なし指示書なしで「双葉さんに任した」という依頼でした。

黒皮自体が入荷時に厚みもなく浮いていなかったために、焼付工程を一工程増やし仕上げることで、無事、お客様に引き渡すことができました。

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